2009年3月26日木曜日

新型プリウスの価格にみる戦略。

新型プリウスはやっぱり205万~となりましたね。
この価格設定は本当に見ものです。

インサイトが189万~と安く見えるのですが、
そもそもベースが違うし、車格も違う。
また、エアバックの標準装備という面でもプリウスに軍配。

205万、果たしてこの価格で利益が出るのか?
よりも経営者としてみるべきなのは、
同価格帯の車が今後どう出るかでしょう。

200万円で買える車は多いですが、
ハイブリッドで環境によく、燃費もいい。
車格もあるので、競合は5ナンバーサイズにとどまりません。

トヨタで言えばマークXなんか存在意義を失いますね。
日産でいうとティアナなんかはでしょうか。

今後出てくるこのクラスのハイブリッドは数が減るでしょうね。

かといって新型プリウスよりも小さい車格のハイブリッドも作りにくい。
旧型プリウス併売で189万円~ですからね。
となるとフィットクラスのハイブリッドは150万円以下で
売らないと話にならなくなります。

ある意味ハイブリッドの「進化」を止め、
「選択」すらさせない時代への突入とも言えます。

私の予想ですが、今後はミニバンや大型セダンなどの
ハイブリッド化が全メーカーで一気に進む気がします。
前述の通り、同クラス、エントリークラスではもはや価格面では、
勝負になりませんからね。

この流れでいくと、結局「高い車」になってしまう可能性もぬぐえません。
当然新型プリウス205万円では利益もないでしょうから、
その分をどこで回収するかは既に考えているはずです。

トヨタ嫌いなんですが、この「狡猾さ」は、
世界一のトヨタになった理由なんでしょう。

トヨタ、恐るべしです。

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